惜しくも第1回BL女王の座こそ逃したものの、レーティング1430は驚異的な数字である。
斑鳩サハラはキャラ文庫、花丸文庫、Be boy
novelsに分散して書いているが、いずれもコバルト文庫ほどの好条件ではない。そのなかで達成された数字であることを考えると、レーティングの値が示すほどには、あさぎり夕との差は大きくないといえる。もしレーティング計算に、コバルト文庫の非BL作家を加えるのをやめ、純粋にBL作家のみで集計したら、斑鳩サハラが勝っていたかもしれない。
レーティング1430の理由は、たったひとつ、「必ず勝つ」に尽きる。
週間ベストセラーリストにしばしば登場しながら、レーティングが900を切る作家は少なくない。彼らは、リストに登場しない著書で、レーティング1000程度の作家に負けているのだ。
斑鳩サハラは負けない。著書がほぼ必ずリストに登場し、それも同一レーベルではほぼ必ず最上位を占める。
漠然とリストを眺めているだけなら、斑鳩サハラと???の人気にどれほど差があるのか、見当もつかないだろう。レーティングという指標の力である。