吉原理恵子である。
他の誰でもない、あの『間の楔』の、吉原理恵子である。
オールドJUNEストにとっては、もはや感慨深いなどというものではない。吉原理恵子の名前が2002年7月8日付の週間ベストセラーに入っているのを見ると、まるでハンク・アーロンがいまだに大リーグでプレーしているような気分になる。
集計対象となった著作は13点。2000年には著作が1点しか出なかったのが災いして、2001年5月にはいったん登録を抹消されている。
現在のBL界で「吉原理恵子」という名前に神通力があるのかどうかわからないが、最近一年間は順調にレーティングを伸ばしている。この先どうなるか楽しみな作家の一人である――吉原理恵子なのに!