ひみつの階段

まんが 紺野キタ

作品紹介

 古く穏やかな寄宿舎で、少女たちは、世界を革命する方法を探しています。嘘です。いえ本当かも。
 ドアを開けると時間を越えて、猫を撫でると幽霊です。でも、世界は革命できましたか?
 少女たちの他愛なくも輝かしい日々を描いた連作です。

作品の周辺

 ポプラ社版は偕成社版に新作を加えたものです。また『ひみつのドミトリー 乙女は祈る』の内容は、『ひみつの階段』の第三巻です。
 寄宿舎物の名作、氷室冴子『クララ白書』『アグネス白書』(集英社)はやや辛口でしたが、これはかなり甘口です。甘口がわからない人にはお勧めできません。
 寄宿舎物で百合テイストという作品は、よくあるようでいて、なかなか見つかりません。ぜひ読んでおきたい作品です。

百合的な見どころ

 ただ無心に少女たちを愛でましょう。…本当? でも… と言葉を濁しておくと、ちょうどいいようです。

偕成社 全2巻 1997年2月発行(第1巻)
ポプラ社 全2巻 2002年4月発行(第1巻)
『ひみつのドミトリー 乙女は祈る』ポプラ社 2000年11月発行

(2003年6月29日修正)

 

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