香織派の謎

2002年版

1.西在家香織派ってなに?

 中里一による個人サークルです。略称「香織派」です。
 百合の普及発達を目的とし、百合がコミケのジャンルコードを獲得することを目標としています。
 コミケ等のイベントにサークル参加しています。百合に関する情報を同人誌やホームページで提供し、中里一による百合小説を頒布しています。

2.「西在家香織」って誰?

 久美沙織『丘の家のミッキー』全10巻(集英社)に登場する、少女小説家です。彼女の初期作品は、

『レズみたいな友情もん書いてデビューしたくらいで、おんな同士が運命だ葛藤だってべちゃべちゃしてる話かかせるとすごい迫力らしいよ』
(久美沙織『丘の家のミッキー』第2巻227頁(旧版)、229頁(新装版))

というものです。
 もちろんそのテキストは存在しないので、それが香織派の理念に合ったものである、ということはできません。しかし香織派は、ジャンルとして成立する百合という、まだ存在しないものを追い求めるサークルです。そのようなサークルの名称には、現実のどんな存在の名前よりも、実在しない作家の名前こそふさわしい、と考えました。

3.なぜこんな活動をしているの?

 一刻も早く、少しでもよい百合を、一つでもたくさん楽しみたいからです。
 私が百合を志したときには、百合の将来はさして明るいものには見えませんでした。しかしその後、セラムンによって大きく情勢が変化し、百合にチャンスがやってきました。このチャンスをものにし、百合を確固たる存在にするために、私は西在家香織派を立ち上げました。
 現在ではやや状況は安定しました。百合はセラムンのチャンスから、満足すべき結果を引き出しましたし、現在はマリみてブームが拡大中です。今後、百合はその質と量をますます向上させてゆくと考えられます。
 しかし、香織派の目標である、コミケのジャンルコード獲得には到っていません。香織派は目標の達成に向けて、現在も活動を続けています。

 

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