アニメーション(OAV)
キィはロボットだから―――とキィは言います。もう、おじいちゃんはいないから、誰もキィの体を直せない。このままだと、もうすぐキィは壊れて、止まってしまう。友達が三万人できれば、人間になれる。おじいちゃんが、そう言った。
さくらは、そんなキィを受け入れて、抱きしめます。
非常にいろいろなものを詰め込んだ作品です。レベルの高いもの低いものが混じっていますが、少なくとも百合については、比類なく傑出したものです。
さくらは、自分なりの事情のもとに、自分なりの目標をもって生きています。そのさくらのかけがえのない生が、なんの報いも償いもなく、ただキィのためだけに費やされます。ひどく一方的で理不尽な、けれどまぎれもなく百合の最良のものが、そこにはあります。
佐藤博暉/プロダクションKEY
1994年12月~1997年6月発売、VHS・LD・DVD(ポニーキャニオン)