Windows Installerを使うべく、数年ぶりにOrca (msiファイルを触れるエディタ)をいじっている。
msiファイルという代物は、なんとも独創的な設計をしている。インストーラというとスクリプト的なものが思い浮かぶが、まったく違う。ちょっとしたリレーショナルデータベースなのだ。
あるテーブルには、フォームの部品が列挙してあり、たとえばボタンなら、押されたときのイベントが定義してある。そのイベントの動作は、別のテーブルに定義してある、といった具合だ。
一見したところでは、たいした必然性がありそうにも見えないが、他の事例を見聞きするほど、また考えれば考えるほど、これが唯一完璧な設計に思えてくる。実際に役に立つかどうかはともかく、本物のプログラマの雰囲気を感じるうえでは、いいサンプルではないかと思う。