2008年04月20日

西田圭介『Googleを支える技術』(技術評論社)

 西田圭介『Googleを支える技術』(技術評論社)を読んだ。
 時事的・速報的な性格の本で、越し方行く末をじっくりと見つめるような本ではない。内容の半分くらいはよく報道されているようなことだが、残り半分は日本語では読んだ覚えのないことが書いてある。
 なかでもChubbyが興味深い。Chubbyは集中型の分散ロックマネージャである。
 「GoogleといえばPCクラスタでスケールアウト」というイメージが強いが、Chubbyは明らかにスケールアウトしないから驚いた。おそらくは、根本的に異なる設計の新しいロックマネージャがすでに投入されているだろう。
 たとえ一時的にであれ、なぜロックマネージャにかぎって集中型を選択したのか、その理由が気になる。レイテンシの関係だろうか。あるいは中継の負荷が案外厳しいのか。

Posted by hajime at 2008年04月20日 09:22
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