グレゴリオ暦で新年を祝われる皆様、あけましておめでとうございます。
本年も西在家香織派と中里一をよろしくお引き立てください。
次回作のご案内
「お前は器量よしじゃきに、官人の嫁にしてつかぁす」。めったに会えない父は、まれに会うたびに娘にそう言った。家にいなかったのではない。訛りが伝染らないよう、遠ざけられていた。
「戦が終わったら、こういうオートバイが道にあふれるのよ」。白衣(びゃくえ)と緋袴をまとい、奇妙な小さな自動二輪車を乗り回す彼女は、宮処からきた。
「地付きの平公卿の姫が、王女(きみのめ)様に逆らえるもんかえ」。姫は、常に恐れ、怒り、悲しんでいたけれど、人を見下すことはけっしてない。
近代ファンタジー小説『鄙の姫、宮処の巫女、余所者の嫁』は、2013年2月中の配信開始を予定しています。『紅茶ボタン』『完全人型』と同様、iOS / Androidアプリとしてご購入いただけます。