檻の中のわたし

ビデオゲーム

作品紹介

 この世には、常人の哲学では計り知れないことがあります。主人公のナオは、まさにそのような存在です。
 ナオは、榎本俊二『えの素』(講談社)の世界からやってきた、葛原さんの親戚です(私の妄想)。ただしナオは葛原さんとは正反対に、いじめられる側です。ナオの周りにいるのも、ナオに劣らず哲学的挑戦な人々ばかりです。ナオは難なく周りの人々に適応しますが、プレイヤーは驚異の数々にただ目を剥くばかりです。

作品の周辺

 万人絶句の怪作として名高い作品です。人によって極端に評価が分かれますが、私的には五つ星です。
 このゲームは十八禁なので、十八歳未満のかたはご注意ください。

百合的な見どころ

 見るべきは、白銀双葉と、義姉の佳織です。白銀双葉はある種の百合的な理想を体現しています。かくのごとき存在もまた百合の可能性だと知るべきです。
 驚異の数々に惑わされず、脳内アンテナを正しくチューニングして、萌え電波を受信しましょう。

ルーン(ケージ)
PC用 2000年7月20日発売

 

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