『歴史のくずかご』紹介

 「ねえ、お嬢ちゃん、こんにちわ。私は遠藤緋沙子。お嬢ちゃんは、お名前なんての?」
 話し掛けると、
 「…佐々木撫子。こんにちわ」
 「撫子? ラブリーな名前じゃないの。よくナンパされる?」
 「…名前で?」
 「違う違う、外見で」
 「…されない」
 「コナかけてくる上級生とかいない? 『撫子ちゃんのお姉さんになってあげようか?』とかいって」
 「…いない」

(92ページより抜粋)

pdfファイル

各短編の冒頭より抜粋

「歴史のくずかご」全編

 

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