作品紹介

今日のコピー：『人生に必要な技術』について

これは図書室の物語。

コメント：

　私の記憶が確かならば、昔、化粧品かなにかのキャッチフレーズに、同じ構成のものがあった。化粧品で飾るべき部分を前半で列挙し、後半は――さて、どんなオチだったか。忘れてしまった。
　化粧品を使う部位を列挙すれば、おのずと化粧品のイメージが浮かび上がる。しかし、まぶたや背中から恋が浮かび上がる、というのは無理がある。構成は同じでも、やりかたはだいぶ違う。
　といっても、形だけ真似て中身がついてこなかった、というつもりは毛頭ない。このキャッチフレーズの狙いは、わかる人にはわかる、というところにある。そして、わからなかった人も、ちょっと考えれば、わかる人の仲間入りができる。主な狙いはもちろん後者だ。
　まぶたや背中が、なぜ恋なのか。「性器的」がどうのこうのと説明するのも野暮なので、どうぞ作品をご覧いただきたい。