Visual Reading Story
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『希望入りパン菓子』

作品紹介

2003年9月9~15日:
 「今日のコピー」を更新
2003年9月8日:本サイトを公開

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制作:LOVERSOUL

発売日:
2003年12月30日

今日のコピー:『人生に必要な技術』の藤島智佳子について

キャッチフレーズ

こんな姿をしているが、高校生だ。
少女まんが家・刑部真芯の描く主人公の姿は時として、年齢のわりにあまりに幼く、小さい。たとえば恋人の男と並ぶと、頭のてっぺんが男のウェストにやっと届く、というような。これは、客観的な外見を表現したものではない。作品の根源的な要請にもとづく、幻想的な表現だ。
同じ要請にもとづいて、藤島智佳子はこんな姿をしている。
心の切っ先が、痛々しいまでに鋭く。
傷つくことを恐れることを、恐れている。

藤島智佳子


コメント:

 ある種の作家は、幼い外見を、理想的なものとして描く。
 刑部真芯は極端な例外に見えるかもしれない。では、清水玲子『月の子』のジミーは。妙齢の美女が真の姿、理想像で、地味な7歳の子供は仮の姿、みにくいあひるの子――そんな具合に割り切ってしまえるのか。私には、ジミーの二つの姿はそれぞれ、同じくらい重みのある理想を描いたもののように思える。
 理想的といっても、どんな理想なのか。しかし、幼い外見にこめられた理想を言葉にすることは、作者の思いを裏切ることになるだろう。短い言葉では表現できないものを表現するためにこそ、物語が必要とされるのだから。

Visual Reading Story『希望入りパン菓子』はWindows用ソフトウェアです。
■本作品はコミックマーケット65にて発売日に頒布されるほか、 来年初頭から全国の同人誌ショップでお求めいただけます。
■本作品は、表題作のほか2編(人生に必要な技術、海の底の廃墟)とあわせて3編からなるオムニバスです。
■本作品には男性は登場いたしません。あらかじめご了承ください。

©LOVERSOUL東ガル会西在家香織派/快楽園梅香・中里一