希望入りパン菓子

物語・
登場人物の紹介

2004年8月3日:
 画像を製品のものに入れ替え
2003年9月13日:
 三田村茜、近藤明歌に記述
2003年9月12日:
 飯島琴子に記述
2003年9月8日公開

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各編の紹介:

人生に必要な技術
海の底の廃墟

キャッチフレーズ

作品中から抜粋

これは保健室の物語。

飯島 琴子

声:紅月 ことね

「感謝のしるしとして、
黙っててもらえない?」

「こんな大人にはなりたくない」と思うのは、子供だけではない。もし立派な大人が、飯島琴子を見たら、「こんな大人にはなりたくない」と思うのではないか。
けれど子供には、別の意見があるらしい。

「いつも、
うつぶせで寝るのね」

「愛する者の愛は受動的である」と、ジョルダーノ・ブルーノはいう。愛されることは能動的な力の作用でありうる、と。
けれど、そんな力を使うのは、悲しいことかもしれない。
子供が愛されるのは、愛されないと生きてゆけないからかもしれない。

三田村 茜

声:梨本 悠里

近藤 明歌

声:桜華 春日

「ってことは、
病気のまねをすれば、
その人は病人なわけよ」

「憎めない奴」というからには、その人には憎たらしいところがあるはずだ。憎いところがあって、それを打ち消してしまう魅力があるから「憎めない」はずだ。そういう種類の憎たらしさを、近藤明歌は持っている。
ところが彼女は、憎いところを打ち消す魅力のほうは、おぼつかない、心許ない。
その、心許ないところがいい。
大目にみてやる自分が、ちょっと偉くなったような気がする。