ミシェル・シオン『映画の音楽』を読んでいる。
私はリアルタイム性のあるものがすべて苦手だ。最たるものが音楽で、右も左もわからない。映画もわからない。アニメの絵コンテは驚異の技である。
そんな私が「映画の音楽」なる本を読むのだから、理解できないのは最初からわかっている。ではなぜ読んでいるのかというと、この本には無数の作品が例として挙げられており、それぞれに短い描写がなされている。その描写から、作品を想像するのが楽しい。
読んでいると、音楽はさほど難しいものではないように思えてくる。語ることができるものは、なんとかなる。どうせ私が作るわけではないのだから。
が、効果音はどうか。音楽について語ることができるように、効果音について語ることができるのか。効果音のための言葉の体系がどこかにあるのなら、ぜひ知りたい。