2006年05月25日

陸戦を演出する4つの法則

 昔、アニメの宇宙空間は紺色だった。しかも爆発音が鳴り響いた。
 もちろん、アニメだけではなく、まんがも同様だった。たとえば『ワイルド7』の「ガラスの城」では、オートバイのサイドカーに積んだ超小型の多連装ロケットランチャーで、武装した客船と砲戦を演じていた。
 今日では、そこまで物理法則に反した描写はほとんど見られない。が、物理法則レベルで止まっていて、登場人物の行動のほうは変わっていない。まんが家やアニメ監督が、重火器や宇宙空間を体験するようになったとは思えないので、文化的な問題だろう。ほんの少しのことだけで、ぐっとそれらしくなるのに、その「ほんの少し」を知っている人があまりいないのだと思う。
 というわけで、「陸戦を演出する4つの法則」である。
 
1. 背を低くする
 突っ立っていては射撃の的になるし、流れ弾に当たる確率も高まる。立つよりは伏せ、伏せるよりは穴などに潜る。
 
2. 遮蔽物を活用する
 遮蔽物とは、砲弾の破片や銃弾を遮ってくれるものだ。砂袋を低く積んだり、地面に穴を掘ったりして作る。溝などの地形は天然の遮蔽物になる。
 
3. 砲と手榴弾を使う
 どういうわけか見逃されやすいが、攻撃の際には砲を使う。砲を描くのが面倒ならなくてもいいが、手榴弾だけは欠かせない。
 
4. 撃ち合っていると銃弾はあまり当たらない
 法則1と2を実行していれば、撃ち合っている最中の弾はそうそう当たらない。
 
 この4つの法則を守るだけで、「紺色の宇宙空間」のような光景だけは避けられる。もちろん完璧とは程遠いが、どうせ演出上の都合で完璧など不可能なのだから、これくらいで十分だろう。

Posted by hajime at 2006年05月25日 02:29
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