ソ連の鉄道には、囚人を動員して作ったものが多い。「枕木の一本ごとに囚人が一人死んでいる」と言われる鉄道もある。実際に計算してみると、枕木一本ごとに一人というのはさすがに嘘で、15本ごとに一人の割合だったという。
いまでは、携帯電話に新機能が一つ増えるごとに、開発者が一人死ぬという。では死ねとばかりに新機能を思いついてみた。
普通のアラームは時間で鳴る。鳴らす時間をあらかじめセットしておくと、その時間に鳴る。アラームがメモと連動するとスケジューラになる。
このアラームを、時間ではなく、場所で鳴らせるようにする。
なにが嬉しいか。たとえば、外出の帰りに駅前で買い物をするときだ。家の最寄り駅を出たとき、買い物があることを思い出せればいいが、私は思い出せない。百発百中で思い出せない。家に帰ってから思い出し、ふたたび駅前に行くはめになる。しかし場所アラームのスケジューラがあれば、駅を出たときにアラームが鳴り、買い物メモが出てくるわけだ。
携帯電話は常に基地局と交信しているので、精度1km程度の位置情報は常に持っている。アラーム地点に接近したら、複数基地局の電波の電界強度を測定することで、10~100mの精度が得られる。駅前でアラームを鳴らすには十分だろう。
というわけで、携帯電話の開発者殿、私のために死んでほしい。
確かにこれはすばらしい。私も欲しい。
通常の機能を「1死に」とするならば、20死にくらいの価値があるのではないか。
ちなみに携帯の新機能ひとつにつき死人一人というのはデマで、実際に調べてみたら25人だったそうだ。
Posted by: Bar at 2006年09月02日 08:07