2006年11月21日

パトリック・ロビンソン『ニミッツ・クラス』(角川文庫)

1. 映画『ファイナル・カウントダウン』のように、アメリカ人がナチュラルに空母萌えを炸裂させている話かと思って読み始める。
2. しかし実はディーゼル潜萌えの話だったと気づく。著者のプロフィールを確かめたら、アメリカ人ではなくイギリス人だった。
3. しかしディーゼル潜萌えにしては、ディーゼル潜狩りに攻撃型原潜を使うラストを不審に思う。普通に考えれば、対潜哨戒用の水上艦艇を使うところ。馬鹿高い攻撃型原潜を持ち出して、シュクバルがまぐれ当たりする危険を冒す理由がない(ディーゼル潜は黒海艦隊のキロ級)。
4. ロシアの水兵とディーゼル潜を率いて、セバストポリから3ヶ月もかけて地中海・大西洋を通りインド洋にたどりつく敵役の潜水艦暮らしのほうが、どう考えても面白い。オチは「魚雷が不発」、続編はグアンタナモ基地の監獄暮らしでどうか。
7andy

Posted by hajime at 2006年11月21日 19:12
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