ツール・ド・フランス2004で、チームCSCに密着取材したドキュメンタリー映画である。
劇場公開映画なので、自転車ロードレースを知らない人にもわかるように説明してあるかと期待したが、さにあらず。いきなり「プロトン」という専門用語が出てきて、なんの説明もない。
自転車ロードレースの初歩を知っているだけでは不十分だ。「チームTT」「ヤン・ウルリッヒ」「USポスタル」くらいまでは知らないと、半分もわからない。かくいう私自身、どれくらいわかっているか怪しい。
カメラは手ブレがひどく、編集はせわしない。状況を把握しようと頑張っていると、頭がくらくらしてくる。
だが――チームメンバーの存在感がすごい。実物を写すドキュメンタリーの強みだ。とにもかくにも、人間を見せてくれる。
ただし、その人間というのは、
・スリムな筋肉質のスポーツマンなアニキたち
・そのアニキたちを支えるヒゲ or ハゲのオヤジたち
である。アニキたちのセミヌードシーン(マッサージもあるよ!)も盛りだくさんだ。このへんに注目して観るなら、自転車ロードレースを知らなくても十分に楽しめるかもしれない。7andy