2007年06月19日

道徳教育の題材

 反省は道徳の基盤だ。これは特に道徳自体について言える。道徳自体の道徳性について反省しない、いわば「無反省な道徳」は、カルトによくみられる現象だ。
 というわけで、小学校の道徳教育にぴったりな題材がある。
教室にニセ科学
道徳の授業で嘘教えてはいけませんよね
 この題材から引き出せる論点は、たとえば以下のとおり。
・願望と事実はどう区別されるか
・道徳教育で、明らかな嘘を教えることは正当化できるか
・「きれいな言葉を使いましょう」という命題はどういう内実を備えているか
・学校が道徳の授業を行うことは妥当か
 小学校の教室にとってはきわめて身近な題材であり、しかもたっぷり1年分は学べるだけの内容が詰まっている。
 もちろん現実には、小学校でこんな教育が行われることは金輪際ありえない。反省することを教えたら、子供は小生意気になり、いっそう管理しにくくなる。「反省しなさい」が「命令に服従しなさい」以外の意味になったら困るのだ。
 あと小学校つながり

Posted by hajime at 2007年06月19日 08:27
Comments
Post a comment






Remember personal info?