このところ忙しくてレビューを書けなかったが、4号分まとめて書いた。
まずは2008年第14号のレビュー。
・悠妃りゅう『花嫁さまは16歳 2nd Season』新連載第1回、ただし以前の連載の続き
あらすじ:彼氏役(辰牙)は自分の誕生パーティーで主人公(珠姫)を妻として披露するつもり。珠姫は辰牙の誕生日に贈り物をしたいと思い、ホテルで清掃のバイトをする。辰牙はそのホテルで誕生パーティーを開くが、当日ホテルのトイレに破壊工作が行われる。珠姫は復旧作業を請われると、破壊工作を辰牙に向けたものと考え、パーティーに遅れるのを承知で「辰牙の顔は潰させない」と復旧作業を行う。辰牙は珠姫の行動を後から知って是とする。
「いやそれは是じゃないだろう」としか思えない。パーティーの重要人物として出席することと、トイレを使用可能にすることでは、物事の優先度が違いすぎる。
評価:★☆☆☆☆
・咲坂芽亜『ギャル華道』連載第2回
あらすじ:彼氏役(楓)がアピール。主人公(つぼみ)は楓の指導を受ける気になる。
中年女性の顔が描けていない。まんがの質感はこういうところで決まるような気がする。
評価:★★★☆☆
・千葉コズエ『君と恋におちる魔法で』連載第3回
あらすじ:彼氏役(奈津)がアピール。主人公(みこ)が恋心を自覚。
食パン型の外装なのに品揃えはデニッシュ中心のパン屋はいかがなものか。
評価:★★★☆☆
・水波風南『今日、恋をはじめます』連載第19回
あらすじ:彼氏役(京汰)がアピールして仲直り。
印象的なアピールだが、前回の強引さが正当化されるわけではない。
評価:★★★☆☆
・織田綺『箱庭エンジェル』連載第13回
あらすじ:当て馬(飛鳥)がアピール、彼氏役(桃)にライバル宣言。
重い形になってしまった。飛鳥の捌きかたが難しい。
評価:★★☆☆☆
・くまがい杏子『放課後オレンジ』連載第21回
あらすじ:主人公(夏美)が風邪をひき、彼氏役(翼)と当て馬(滉士)がお見舞いにきて鉢合わせ、翼がアピール。
引き伸ばしの回。
評価:★★☆☆☆
・水瀬藍『だから、俺にしなよ』連載第9回
あらすじ:当て馬(秀悟)が主人公(陽菜)に告白、両思いに。彼氏役(奏多)がバイクで人身事故、被害状況は不明。
少コミには、「第一印象の男が彼氏役」という鉄の法則が働いているが、この作品は例外になるらしい。珍しいが、だからといって面白いというものでもない。
評価:★★★☆☆
・青木琴美『僕の初恋をキミに捧ぐ』連載第66回、次回最終回
あらすじ:手術前のいちゃいちゃ。逞は遺書を残していた。
最後までエモる気らしい。
評価:★★☆☆☆
・藍川さき『委員長の秘メゴト』連載第5回
あらすじ:彼氏役(悠人)の家業(暴力団)がらみで主人公(彩乃)が誘拐されるが、悠人がすぐに救出。
彩乃を危険にさらしたことの重みを悠人が感じていないのはどうしたものか。「誘拐でドキドキハラハラ」的な安易な考えがそのまま展開されている。
評価:★☆☆☆☆
・池山田剛『うわさの翠くん!!』最終回
あらすじ:みんな適当にめでたしめでたし。
黒歴史が終わったことを歓迎する。もちろん「少コミを読む」は終わらない。
評価:☆☆☆☆☆
・浅野美奈子『身勝手な男の子♂』読み切り
あらすじ:主人公が男を乗り換える。
作者は現在進行形の黒歴史。
評価:☆☆☆☆☆
・真村ミオ『僕らの世界で。』最終回
あらすじ:主人公(こころ)の携帯電話が壊れて彼氏役(波瑠)と連絡が取れなくなるが、波瑠の頑張りで無事に収まる。
捌けない終わり方。
評価:★★☆☆☆
第50回に続く