また忙しくしているうちに3号分たまってしまった。2008年第19号のレビュー。
・水瀬藍『センセイと私。』新連載第1回
あらすじ:主人公(遥香)は春休みに彼氏役(篤哉)と出会う。新学期、篤哉は遥香のクラスの担任として赴任してくる。
長ったらしく感じる。画面構成のリズムの問題か。
評価:★★★☆☆
・くまがい杏子『放課後オレンジ』連載第26回、次回最終回
あらすじ:全国大会(全中)で、彼氏役(翼)と当て馬(滉士)が対決する。
恋愛の絡めかたが無理すぎる。
評価:★★☆☆☆
・池山田剛『好きです鈴木くん!!』連載第2回
あらすじ:主人公(爽歌)と彼氏役(輝)の紹介といちゃいちゃ。
少コミは、少女まんがというよりは、少女まんがのステロタイプなイメージ(ネット右翼の韓国人イメージと同レベルの代物)から逆算して作られた逆パロディだと思えることがある。眼鏡の扱いはその端的な例だ。眼鏡を否定的にしか扱わない、という方針を貫く少女まんが誌は、ほかに思いつかない。
評価:★★☆☆☆
・水波風南『今日、恋をはじめます』連載第24回
あらすじ:友人(深歩)が主人公(つばき)のピンチを救う。深歩は、自分がつばきと仲良くなった動機が不純なものであることを告白し、自分はつばきの友人ではないと言う。
奇手が飛び出した。ピンチ(強姦未遂)のさなかにつばきが突然眠ってしまう、という展開だ。強姦未遂の恐怖を引っ張らずに軽く流すための手だろう。これだけで終われば奇妙なだけだが、今後どこかに利いてくるなら妙手になる。
評価:★★★☆☆
・蜜樹みこ『恋想のアリア』連載第3回
あらすじ:婚約者(神宮寺)は主人公(アリア)に関心はなく、彼氏役(カノン)の裏切りへの罰として婚約したと述べる。カノンがアリアに告白。
話が軽い形で、含みが多く(急戦も持久戦もいける)、筋がいい。
評価:★★★★☆
・織田綺『箱庭エンジェル』連載第18回
あらすじ:彼氏役(桃)のアメリカ行きのスケジュールが確定する。主人公(羽里)は桃を追いかける決心を固め、桃と仲直りする。
最終回が見えてきた展開。形を作って終わりそうだ。
評価:★★★☆☆
・咲坂芽亜『ギャル華道』連載第7回
あらすじ:当て馬(涼介)の件で彼氏役(楓)と主人公(つぼみ)に一波乱。
彼氏役の行動パターンが前の連載と同じなので、そろそろ飽きてきた。
評価:★★☆☆☆
・車谷晴子『ぜんぶ ちょーだい』連載第5回
あらすじ:学園祭。彼氏役(蓮)が主人公(姫恋)に迫る。
これぞ少コミ、という展開。
評価:★★★☆☆
・悠妃りゅう『花嫁さまは16歳 2nd Season』連載第6回
あらすじ:主人公(珠姫)のピンチに彼氏役(辰牙)が駆けつけてくる。
作者は山で遭難する話が好きらしい。
評価:★★☆☆☆
・千葉コズエ『左手のラブレター』読み切り
あらすじ:地味な主人公が彼氏役と結ばれる。
完璧に自然に押し切った。すべてが自然なので、あらすじの書きようがない。感服だ。
評価:★★★★★
・華夜『キケンな教育実習』読み切り
あらすじ:主人公が教育実習生の彼氏役と結ばれる。
アイディアが圧倒的に足りない。
評価:★★☆☆☆
第55回につづく