スコット・ローゼンバーグ『プログラマーのジレンマ』を読んだ。
ソフトウェア開発の加速装置として、抽象化とプロセス(コードレビュー等)ばかりに注目しているが、私としては、「とりあえず制約解消系をつけてくれ」と言いたい。
「全ての十分に複雑なCもしくはFortranプログラムは、後付けの、不完全な仕様とバグを持ち、遅い、Common Lispの半分の実装を含んでいる」という話がある。Common Lispだけでなく、制約解消系も含んでいる、というのが私の意見だ。レイアウト物(ブラウザやTeX)を思い浮かべればわかりやすいだろう。
制約解消系が組み込まれていない言語は、十分に高級とはいえない。抽象化の層だのソフトウェア工学だのと御大層な話をしなくても、工具箱のレベルで足りないものがあり、毎日不便な思いをしているのが現状だ。銀の弾丸のあるなしを論じるより先に、鉛の弾丸を運んできてほしい。