「薬も過ぎれば毒になる」というが、近年認可されるOTC薬(処方箋なしで買える薬)は、腹いっぱい飲んでも死なない。もし同じことを食塩でやったら確実に死ぬ。
さて、熱中症対策のミネラル錠剤または粉末(ナトリウム・カリウム配合、炭水化物なし)を探したら、国内には存在しなかった。ナトリウムのみ、あるいは炭水化物を大量に入れたものなら無数にあるが、ナトリウム・カリウム配合で炭水化物なしのものは存在しない。ナトリウムのみなら「食塩と同じ」で言い逃れできるし、炭水化物を大量に入れれば腹いっぱい飲んでも死ななくなる、という理屈だろう。
というわけで、毒になるほど飲める薬は珍しい。世の中が安全なのは結構だが、これはいったい誰の安全なのか。