2011年03月25日

集団ヒステリー

 2つの海外旅行保険を比べてみよう。保険料はどちらも2000円とする。
・旅行中に自殺以外のなんらかの原因で死亡した場合に1000万円
・旅行中に空港で無差別テロに遭って死亡した場合に1000万円
 この2つをそれぞれ別の場所(空港ロビーなど)で売ったら、どちらがよく売れるか? 後者だという。
 人間の脳は確率論的な価値判断を下せない。「空港」で「無差別テロ」という具体的な物語のきらきらした光にあてられて、まるで誘蛾灯に吸い寄せられる蛾のように、ふらふらと後者を買ってしまう。
 では人間の脳の得意分野はなにかというと、インチキを見抜くことだ。
 放射線への集団ヒステリーを鎮めたい? なら、放射線への恐怖を煽るインチキ商法を蔓延させればいい。無償で放射線への恐怖を煽ってくれる悪意のボランティアに大きな顔をさせてはいけない。ステータスの低い安価な広告枠を大量に買って、インチキ商法にひっかかるレベルの馬鹿にあわせたセンセーショナルな宣伝を打つ。こうして、悪意のボランティアの存在感を薄めると同時に、連中がインチキ商法にひっかかるレベルの馬鹿と見なされる風潮を作り上げる。
 世のため人のためになることをした上に金まで稼げるのだから、インチキ商法に心得のある読者諸氏にはぜひお勧めしたい。

Posted by hajime at 2011年03月25日 18:02
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