中里一日記: 2011年07月 Archives

2011年07月26日

『ツール・ド・フランス2011 挑戦者 アンディ・シュレク』

 NHK BSで『ツール・ド・フランス2011 挑戦者 アンディ・シュレク』という番組をやっていたので見た。問題のツールドフランスが終わってから見るのも間が抜けているが仕方ない。
 興味深い点をメモしておく。

 
・アメリカの風洞を使っていた
 San Diego Air & Space Technology Center。わざわざ大西洋を渡るということは、ヨーロッパには自転車に使える風洞がないらしい。自転車の風洞といえばA2 Wind Tunnelが有名だが、これもアメリカにある。日本では30年以上も前にシマノが世界で初めて自転車用の風洞を作ったが、数年で廃棄してしまった。これは国力の差の原因なのか結果なのか。
 
・ヘルメットのひもは相当ゆるい
 ヘルメットのたぐいのひもは子供のときから悩みどころで、ゆるいとぶらぶらして気になるし、きついと締め付けられて気になる。アンディはネックレスもしているから、ぶらぶらするのが気にならない性質らしい。
 気になる・ならないといえば、
 
・練習のときに腕時計をすることもあり、しないこともある
 レース映像を見るたびに、選手の腕時計が気になっていた。重いし(ランニング用の超軽量の腕時計でも30gはする)、わずわらしいし、走っている最中に見るとは思えない(サイコンに時刻が表示される)のに、なぜ腕時計をするのか。腕時計メーカーが選手個人のスポンサーになっているのかと思ったが、それにしては「誰々はどこそこの腕時計をつけて走っている」という情報がまるで出てこない。
 アンディの練習ではどうかと思ったら、つけるときもあり、つけないときもあった。アンディは腕時計がまるで気にならないらしい。そういえばビャルネ・リース監督が、アンディは大雑把な性格だとコメントしていた。
 
・シューズはNorth Waveの総ベルクロ
 North Waveのサイトを見ても該当するモデルがなく、「アンディ使用モデル」という売り口上もどこにも見かけない。どうやらアンディ専用のカスタムモデルで、ベースはEVOLUTION S.B.S.(2本ベルクロ・1本ラチェット)のように見える。
 シューズのラチェットにはかねがね深甚な疑問を抱いていた。走行中にきつく締め直せるというが、もしメリットがそれだけだとしたら、私は全力でノーサンキューだ。ラチェットは重いし、空力が悪いし、微妙な締め加減が調整できない。あれは「馬鹿どもにはちょうどいい目くらましだ」という奴ではないか。腹立たしい。
 
・TTのペース配分は後ろ上がり
 私の経験では、後ろ上がりにできるのはどう頑張っても最後の数分で、それまではイーブンペースのほうがいい。アワーレコードもきわめてフラットなペース配分で達成されている。なぜ後ろ上がりを採用するのか。陸上長距離では後ろ上がりへの支持が強いが、自転車のTTを同一視していいのか。マルティンやエヴァンスの出力記録を見てみたい。

Posted by hajime at 20:04 | Comments (0)