2005年02月24日

雑誌『百合姉妹』休刊の報に触れて

http://www.moonphase.jp/miyabi/
 耳の早い読者諸氏はとっくにお聞き及びのことと思うが、雑誌『百合姉妹』が休刊するとのことである。
 死者に鞭打つようだが、言わざるをえない。『百合姉妹』は生まれたばかりの雑誌のはずなのに、試行錯誤を重ねて変化してゆく能力の乏しい、老いた雑誌だった。
 たとえば、ページデザイナーを最後まで変えなかった。あのデザインが素晴らしいと思う読者など、この世に一人もいなかったと思うが、しがらみに縛られて変えることができなかったのだろう。「老いた」というのは、そういうことだ。
 もし迷走の末の休刊なら、無鉄砲な若者の死のように悼むこともできる。しかし、こんな老いた雑誌では、「やれやれ、老害が取り除かれた」という思いをまぬがれない。

Posted by hajime at 2005年02月24日 04:07
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