2006年08月21日

思春期男子は女子になにを求めているか

 先日、さる友人とともにメイド喫茶に行った。
 氏は、「思春期男子が女子になにを求めているか、わかったような気がする」との感想を述べた。私は同意できなかったが、ではどう違うのかと考えてみたところ、その場では答を見つけられなかった。
 いま、とりあえずの結論を得たので、ここに書きとめておく。

 
Q:思春期男子は女子になにを求めているか?
A:自分とは違う世界に暮らす、不思議な生き物であることを求めている。たとえるなら野良猫のような。
 
 性欲や功名心を無視したナイーブな見解に見えるかもしれない。しかし、『女子に』と『求めている』をもっとも広く解すると、これが実相に近いと思う。
 かわいらしく反応してくれる相手だと、愛着がわく。だがそれを女子一般に求めているかといえば、おそらく違う。無視されても、避けられても、ひっかかれても、それはそれで求めるものを得ている。
 求めているのは、反応だけではない。違う世界の不思議な生き物が、自分の近くに生きていて、その生態をはからずも垣間見てしまう――これも思春期男子の求めていることであり、しかも、かなり広い部分のはずだ。
 もちろん、『女子に』と『求めている』はいくらでも狭く解することができる。その究極は、「世界一の美女と熱いセックスをする」ことだ。しかしそれですべてを説明することはできない。「世界一の美女と熱いセックスをする」という目標から遠ざかるにつれて関心が単調減少する、というようなことはない。たとえば、残酷な話だが、醜い女子を嘲ることも、『女子に』『求めている』ことに含まれる。
 ここまでは男子側の関心に立って話してきた。ここからは女子側の関心に立ってみよう。
 以下の4つは、それぞれまったく違う現象だ。
1. かわいらしく反応してくれる相手とじゃれあう
2. 仲間に見栄を張るための材料にする
3. 「世界一の美女と熱いセックスをする」ことを密かに漠然と夢見る
4. 一人の女とつきあいつづける
 あなたが思春期男子に4を求めるなら、4のことだけを考えればいい。1から3までの現象は、別の世界で起こっていることなので、適当に受け流していればいい。そして4は、「思春期男子は女子になにを求めているか?」という設問とは、ほとんど関係がない。不特定多数の女子と、自分のつきあっている女は、まったく別のものだからだ。
 あなたがエロまんが家で、思春期男子の3をくすぐりたい場合にも、3だけ考えればいい。エロまんがに描かれる女は、1・2・4に向いている必要はまったくない。
 2の材料になりたいような病んだ人は、この日記を読むより先に、やることがあると思う。
 あなたが1を求める場合だけは、2のことも考慮する必要がある。あなたがあまりにもブスだと、思春期男子は、仲間に馬鹿にされるのを恐れてしまう。が、とりあえず馬鹿にされない程度であれば、それ以上は必要ない。
 
 さて、今日も今日とて、見てきたような嘘を書いてみた。
 「思春期男子」などという人間はどこにもいないので、なにを書いても嘘にきまっている。賢明なる読者諸氏におかれては、「Aくんは違います」だのと文句をつけたりなさらないようお願い申し上げる。

Posted by hajime at 2006年08月21日 19:43
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