穂村弘『にょっ記』(文芸春秋)
私は物語が苦手だ。
厚顔無恥あるところには常に物語がある。たとえば、セールストーク。「うちの製品でこんなに幸せに」を物語にして聞かせる。
というわけで、『にょっ記』だ。これは、物語が削り落としてしまうものを集めて、エッセイにしている。
内容はない。だがそれがいい。内容のために本を読む連中は呪われるべし。本から得るものは、内容ではなく、愛であるべきだ。
ところで、この本を読んだら、津原やすみ『あたしのエイリアン』シリーズを思い出した。7andy
Posted by hajime at 2007年04月19日 22:13