青木琴美がCheese!に移った(本人がブログで発表)。看板争いは水波風南の不戦勝となった。つまらない。
では2009年第5号のレビュー。
・咲坂芽亜『カワイイだけじゃモノ足りない!』新連載第1回
あらすじ:主人公(アリス)は亡き両親から零細モデル事務所を受け継いで経営しているが、倒産寸前。アリスの幼馴染の男(彼氏役、雷斗)が有名モデルになっており、アリスは雷斗を引き抜いてピンチを打開しようとする。雷斗は最初アリスが幼馴染だとわからなかったが、思い出の品を見て思い出し、移籍に応じる。
このタイプの彼氏役に飽きた感じがする。私が飽きただけか、あるいは作者も飽きたのか。
評価:★★★☆☆
・くまがい杏子『苺時間』連載第2回
あらすじ:主人公(市子)の過去話と彼氏役(蘭)のアピール。
過去話にあまり芸がない。
『有閑倶楽部』でもないのに5525円のグラスを普段使いするのは無理がある気がする。525円の間違いか。
評価:★★★☆☆
・池山田剛『好きです鈴木くん!!』連載第11回
あらすじ:主人公(爽歌)と彼氏役(輝)、忍とちひろが同じ日にデート。
この作者はやはり日常展開が光る。
評価:★★★★☆
・華夜『雪咲・恋咲』新連載第1回
あらすじ:主人公(雪姫)が幼馴染(大翔)に告白。
全体的に整っているが、全体的に魅力がない。本誌連載のプレッシャーに手が縮んだか。
評価:★★☆☆☆
・水波風南『今日、恋をはじめます』連載第33回
あらすじ:クリスマスイベントを楽しむ主人公(つばき)と彼氏役(京汰)。つばきの家でのピンチは、妹(さくら)の機転で切り抜ける。
アイディアが豊富で鋭い。
評価:★★★★☆
・ミヤケ円『ワタシの隣にキュートな君』連載第2回
あらすじ:部活のイベントに暴漢が現れ、彼氏役(湧士)とケンカになる。この件について当て馬(優)は主人公(マリカ)に、「湧士をかばってやるかわりに、自分の彼女になれ」と要求する。
話がわかりにくい。画面構成が練れていない。
評価:★★☆☆☆
・蜜樹みこ『恋、ひらり』連載第4回
あらすじ:彼氏役(佳月)のアピール。主人公(純恋)が恋を自覚。
旋回軸が見えないので、だらだらしているように感じる。
評価:★★★☆☆
・千葉コズエ『ひとりぼっちはさみしくて』連載第7回
あらすじ:彼氏役(直)は主人公(詞央)がひとりで歌手を目指すべきだと信じて突き放す。詞央をスカウトしたバンドの男が、詞央を自宅に連れてゆき、押し倒す。
話の展開がぎこちない。
評価:★★☆☆☆
・心あゆみ『微熱チョコレート』読み切り
あらすじ:硬派の彼氏役が実は甘い物好きだった。
絵はうまいが、大暮維人と同じ種類のダメさを感じる。アイディアが乏しい。
評価:★★☆☆☆
・水瀬藍『センセイと私。』連載第10回
あらすじ:彼氏役(篤哉)とライバル(アキラ)の修羅場にでくわす主人公(遥香)。遥香は二人の過去の経緯を知る。篤哉はアキラを頑として撥ね付けるが、アキラはついには篤哉の目の前でマンションから飛び降りようとし、それを止めようとした篤哉も巻き込まれる。
奇手はないが最善手の連発。アイディアも鋭い。
評価:★★★★☆
・藍川さき『僕から君が消えない』連載第8回
あらすじ:体調を崩した主人公(ほたる)は、当て馬(駆)の家で手当てを受ける。帰りに家まで送ってもらったところ、彼氏役(康祐)に出くわす。康祐はほたるが、自分より駆を優先したものと誤解する。
平たく進んだ。
背景や車の描き込みに感心する。
評価:★★★☆☆
・真村ミオ『セツナユキ』最終回
あらすじ:実は彼氏役はスノボのためにカナダに留学しようとしており、黙って主人公と別れるつもりだった。しかし彼氏役を追ってきた主人公を見て、遠距離恋愛を決心する。
味が薄い。
評価:★★☆☆☆
第64回へつづく