2009年02月11日

男は数字に煽られる?

 グラビアアイドル等の「スリーサイズ」、性行為の「経験人数」「持続時間」等々、男性向けの性的な煽り文句は数字であふれている。これが世界的な傾向なのかどうか私は知らないが、少なくとも日本では、男性向けの性的な煽り文句の顕著な特徴であるように思える。
 こうした男性の数字好きには先天的な理由があるのではないか、と思える研究を見つけた。
 ウソクロック効果
 男性の被験者は、変造された時計にだまされて実力以上の力を発揮するが、女性ではこの現象は起こらない、という。
 煽り文句は理性よりも衝動に訴えることを目指すものなので、脳の器質的な構造を強く反映するはずだ。実力以上の力を発揮することと、性的衝動を煽られることは、どちらも脳の同じ部分に由来するのではないか。
 もちろん人類の脳が進化する過程では、現在のような数字(無限に数えられる数え方)はおそらく存在しなかった。だから数字は百パーセント理性のみにかかわると考えるのが自然に思えるが、そうではないのだ。
 人間の知なるものが、どれだけ脳の器質的な構造に制約されているのか、調べる方法はごくわずか――そのひとつが男女の性差を調べること――だが、それは確実に存在する。

Posted by hajime at 2009年02月11日 22:28
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