ふろくが別冊。「新連載争奪」と銘打っている。ナオダツボコが本命、服部美紀が対抗か。
では2009年第10号のレビュー。
・池山田剛『好きです鈴木くん!!』連載第16回
あらすじ:主人公たちが他校の不良集団を相手に大立ち回り。
最終ページのアオリによれば、修学旅行の話がまだ続くらしい。学校側にバレずに切り抜けられる状況ではないので、まともに推理すれば、強制送還されるところを抜け出すという展開になる。修学旅行から抜け出す話は黄金パターンだ(僕キミにもあった)。
評価:★★☆☆☆
・水瀬藍『センセイと私。』連載第15回
あらすじ:彼氏役(篤哉)は当て馬(拓海)が主人公(遥香)を強姦したと知り、怒る。遥香は気持ちの整理のつかないまま、篤哉に抱いてと迫る。
ライバル(アキラ)の使い方には予想通りがっかりしたが、まだ動かせるので期待は捨てずにおく。
評価:★★☆☆☆
・咲坂芽亜『カワイイだけじゃモノ足りない!』連載第6回
あらすじ:主人公(アリス)は、彼氏役(雷斗)を前のモデル事務所に返すように恐喝されるが、断る。雷斗がアリスを助けにくる。
アイディアが足りないというより、なんのアイディアもない。
評価:★☆☆☆☆
・千葉コズエ『ひとりぼっちはさみしくて』連載第12回
あらすじ:彼氏役(直)の彼女と名乗る人物について直は、二股ではなくすでに別れたと釈明し、主人公(詞央)は納得する。しかし、これをきっかけに詞央は学校での人間関係に恐怖を抱くようになる。直は詞央を勇気づけるために、学校の屋上でゲリラライブを行い、詞央に歌わせる。
もし最終回に、直の自由な生き方の破綻(女関係?)と詞央による救済を持ってくるのなら立派な構成になるが、果たしてどうなるか。
評価:★★★☆☆
・藤中千聖『王様の裏シゴト・』新連載第1回
あらすじ:主人公(ミユウ)はある少女まんが(作中作)の大ファンで、その作品の彼氏役にぞっこん。彼氏役(夏樹)はミユウに言い寄りながら意地悪しており、ミユウは腹を立てていた。しかしあるときミユウは、夏樹が実はその少女まんがの作者だと知り、それをきっかけに夏樹を好きになり告白。
複雑な話なのに展開が速い。3回連載(おそらく)の第1回で、好きになり告白まで進んでいる。
評価:★★★☆☆
・水波風南『今日、恋をはじめます』連載第38回
あらすじ:主人公(つばき)は鈍感にもすべての問題をスルーする。転入生(ハル、ハルステッド)と彼氏役(京汰)の因縁は深い。ハルは、もし京汰に大切な人ができたら、その仲を壊しにいく、という誓いを立てている。
ハルと京汰の因縁を軸に話が進む模様。京汰の女性不信が絡んできそうなところ。
評価:★★★★☆
・蜜樹みこ『恋、ひらり』連載第9回
あらすじ:彼氏役(佳月)は主人公(純恋)との別れを受け入れるが、あくまで純恋のことが好き。佳月の婚約発表が噂される公演のチケットを、佳月は純恋に渡す。
完成度が高い。
評価:★★★★☆
・くまがい杏子『苺時間』連載第7回
あらすじ:彼氏役(蘭)は主人公(市子)に模試で好成績を取るように要求する。その要求には実は、蘭と敵対勢力との争いが絡んでいる。模試の結果が出た日の帰宅途中、市子は何者かに誘拐される。
話の軸が恋愛と関係ない。
模試で全国順位一桁が冗談ではないレベルだと、解けない問題を教えてもあまり意味がないような気がする。
評価:★★☆☆☆
・白石ユキ『となりの恋がたき』連載第3回
あらすじ:主人公(茜)の部屋にある思い出の品が、不審にも捨てられたり消えたりする事件が続発。茜はそれを一夜の仕業だと思い込むが、一夜は辛抱強く接する。
これも話の軸が恋愛とあまり関係ない。
評価:★★☆☆☆
・市川ショウ『小悪魔らいおん』読み切り
あらすじ:彼氏役は幼馴染でモデルとして活躍しているが、普段は主人公にべったり甘えている。主人公があるとき撮影現場を覗きに行ったら、失敗をやらかしていじめられるが、彼氏役に助けてもらう。
絵が面白いが、画面構成がいまひとつで頭に入りにくい。
評価:★★☆☆☆
・藍川さき『僕から君が消えない』連載第13回
あらすじ:主人公(ほたる)と彼氏役(康祐)がデート。そのあいだに新登場の女が康祐の家を訪れる。当て馬(駆)はその女に、「康祐にはもう新しい彼女がいるから会わないでやってくれ」と告げる。
『センセイと私。』といい『ひとりぼっちはさみしくて』といい、最近の少コミでは元カノを登場させるのが流行っているのだろうか。
評価:★★☆☆☆
・夜神里奈『1%のキセキ』読み切り
あらすじ:彼氏役は学校の先生。
ぎこちない。
評価:★★☆☆☆
第69回につづく