『劇場版 魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語』を見た。以下ネタバレ。
まとめ:
・バトルシーンに大予算感。長くて充実
・オサレセレブな生活空間がやや控えめに
・ほむほむはまるで進歩していない… だがそれがいい!
・長い髪をとかすときは毛先から
「バトルシーンに大予算感。長くて充実」。画面が楽しい。
とはいえ、「オサレセレブな生活空間がやや控えめに」。TV版ではほむホームが話題だが、マミホームも何気に凄かった。今回のマミホームはずいぶん生活感がある(TV版と見比べたわけではないので記憶違いかもしれない)。アラブの石油王もかくやというオサレセレブ空間もまどマギの楽しいところなので、少し寂しい。ただしティーセットだけはグレードアップしてまともになった。
世界の法則の書き換え合戦になることは予想していた。書き換え合戦にほむほむが参戦するのなら、魔力の桁違いの不足をどう埋めるのかと考えていたが、この問題はスルーして、まどか並の魔力をゲット済みという前提になっていた。そのあたりは後編でやるのかもしれない。
「ほむほむはまるで進歩していない… だがそれがいい!」といっても動機の話で、力はまどか並になってしまった。TV版のほむほむは無力なストーカーだったが、今回の終わりでは神なのだから、付き合うと色々楽しそうで、まどかも一生くらいなら付き合っても別にいいんじゃないか、と思えてしまう。世界の法則の書き換え合戦をやる世界では、命の長さは問題にならないどころか、時間という概念さえ日常経験とは異なる。
「長い髪をとかすときは毛先から」。いきなり根本近くに櫛を入れてとかそうとすると、途中でひっかかり、髪が絡んでほどけないわ痛むわで大変なことになる。なぜそうなるかというと、とかす前には髪の絡まりあいは髪の長さ全体に散らばっているが、櫛を通すことで、櫛の前に絡まりあいが濃縮される。その濃度がある限界に達すると、結び目のように硬くなり、櫛がひっかかる。
というわけで、長い髪をとかすときは、まず毛先に櫛を入れて、毛先部分だけをとかすようにしなければならない。そして櫛を入れるたびに、入れるポイントをだんだん上げてゆく。
金のないアニメなら同じセル(?)を使い回したくなるのはわかるが、大予算では、仕草が単調かつ不自然になるほうがもったいない。
というわけで、大いに愉快な映画だった。