2011年10月11日

ヤクザと業者とCGM

 CGM(Consumer Generated Media)を「電子メールよりもアホだなー」と思い続けて早十数年、読者諸氏はいかがお過ごしだろうか。
 今を去ること10年以上も前、私は未来のインターネットのことを「嫌がらせが猛威を振るう世界になる」と知人に予言した(ミスはたお元気?)。私の予想はそれなりに的中し、各種のヤクザが街宣車を乗り回すかわりに今日もアマゾンや知恵袋や2chで暴れている。
 私の予想から抜け落ちていた点もある。業者だ。
 当時は今よりも電子メールのスパム対策が甘く、スパムメールは誰にとっても悩みの種だった。電子メールの惨状を見たあとのCGMが、業者対策を怠るわけがない、と思っていた。私は馬鹿だった。「ビジネス」や「現実」なるものが底抜けの馬鹿の塊で、なにひとつ学ばないものだということを知らなかった。
 つーかなんで記事一発目がハテブで1位になってんの?おかしいだろどう考えても
 これが噂の「ステルスマーケティング」である。
 証拠はどこか。
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 ロボットらしきアカウントを探してみた。探すというか、探すまでもなく石を投げればロボットらしきアカウントに当たる。
 ロボットらしきアカウントの特徴は、
・2011年5月に最初のブックマークがある
・ホットエントリにのみブックマークしている
・コメントやタグが一切ない
 という露骨なものだ。
 この業者は、さすがに準備が念入りなだけあって、最初に全ロボットアカウントを投入するような愚かな真似はしていない。長時間にわたってホットエントリ上位をキープするように投入速度を調整している。
 
 CGMはアホであり機能しない。しかし電子メールと同じく、永久に負の遺産として使われ続けるだろう。また、DRMやマイクロペイメントと同じく、永久に人類の夢でありつづけ、新たな挑戦者と小さな成功、そして莫大な公害を生み出しつづけるだろう。「ビジネス」や「現実」なるものが底抜けの馬鹿の塊であることを証明し続けるだろう。

Posted by hajime at 22:41 | Comments (0)