付録がドラマCDだった。主人公役のチョイスがちょっと面白い。伊瀬茉莉也、折笠富美子、佐藤利奈。これといった共通点のようなものが見当たらない。なお中身は聞いていない。
では2008年第6号のレビューにいこう。
・水瀬藍『だから、俺にしなよ』新連載第1回
あらすじ:幼馴染(彼氏役、奏多)と5年ぶりに再会し、奏多の家に下宿しはじめた主人公(陽菜)。高校(彼氏役とは違う学校)に行ったら、不良の頭目に拉致され、「奏多は名だたる不良の頭目だ」と聞かされる。
週刊少年チャンピオンが不良まんがを載せなくなったのは、何年前のことだろうか。田舎にはいまだに暴走族が生息しているらしい、と風の噂には聞くが、少コミに登場とは驚いた……というのは嘘で、別に驚きもない。
背景の使い方がぎこちなく、説明力に乏しい。
採点:★☆☆☆☆
・水波風南『今日、恋をはじめます』連載第11回
あらすじ:主人公(つばき)の妹(さくら)は彼氏役(京汰)に振られていた。つばきは京汰に告白するが振られる。
順調にネタを振っている。最初からこのペースでいけばよかったものを。
採点:★★★☆☆
・千葉コズエ『24 COLORS』連載第2回
あらすじ:主人公(七風)が彼氏役(ちはや)に告白。
連載第2回にして顔まんが(ページが顔ばかりで埋まっている)になってしまっている。
採点:★☆☆☆☆
・車谷晴子『危険純愛D.N.A.』連載第12回
あらすじ:主人公(亜美)と彼氏役(千尋)の関係を、母親に目撃される。
ようやく親バレ。間延びしている。
採点:★★☆☆☆
・くまがい杏子『放課後オレンジ』連載第13回
あらすじ:当て馬(滉士)が悪者を演じて陸上部を辞める。
今回もまた旋回軸がさっぱり見えない。
採点:★★☆☆☆
・織田綺『箱庭エンジェル』連載第5回
あらすじ:主人公(羽里)は陸上競技会で全種目一位を達成しそうになる。そこへ彼氏役(桃)が羽里に、「下心のある人は生徒会に入れたくない」と告げる。羽里は調子を崩すが、桃はその頑張りにほだされる。陸上競技会のあと、桃は敵役(飛鳥)に、「お前は羽里のことが好きだろう」と告げる。
少々忙しい。飛鳥の印象が弱いままで進めてしまっている。
採点:★★★☆☆
・池山田剛『うわさの翠くん!!』連載第36回
あらすじ:主人公(翠)と彼氏役(司)がいちゃつく。司が翠に「お前と試合したい」と告げる。
ようやく終わりそうになってくれた。あと3回かそこらか。
採点:★★☆☆☆
・青木琴美『僕の初恋をキミに捧ぐ』連載第58回
あらすじ:昴の両親が移植を拒否。逞と繭がいちゃつく。繭が逞にプロポーズを要求。
逞および昴の両親が再度翻意して移植、短い結婚生活のあと死亡、という展開だろう。
採点:★★☆☆☆
・咲坂芽亜『姫系・ドール』連載第20回、次回最終回
あらすじ:彼氏役(蓮二)の父親に蓮二の実力を認めさせようと、行動を組織する主人公(歩)。
なんとか最終回らしい格好がつく模様。
採点:★★☆☆☆
・麻見雅『Regret』読み切り
あらすじ:男と死に別れた主人公。その男の弟が主人公に言い寄る。
いろいろ辛いが、なによりまずアイディアが乏しい。
採点:★☆☆☆☆
・服部美紀『カワイイなんて言わないで』読み切り
あらすじ:容姿に劣等感を抱く主人公。彼氏役(生徒会長)は主人公にミスコン出場を勧めるが主人公は嫌がる。
これまたアイディアが乏しい。
採点:★★☆☆☆
・真村ミオ『クラッシュ☆2』最終回
あらすじ:学校でネコをかぶる彼氏役。学校で仲良くできずいらだつ主人公。
イデオロギッシュであることと図式的であることの違いについて考えさせられる。作者はきわめてイデオロギッシュな思考回路の持ち主だが、図式的な印象は受けない。
採点:★★★☆☆
第42回につづく