2008年第18号のレビュー。
・池山田剛『好きです鈴木くん!!』新連載第1回
あらすじ:主役級4人の人物紹介。
前の長期連載からほとんど休みなしで新連載である。こんな調子でまともな構想ができるかどうか。
旋回軸を見失ってぐだぐだになりそうな予感。
評価:★★★☆☆
・蜜樹みこ『恋想のアリア』連載第2回
あらすじ:彼氏役(カノン)のアピール。婚約者登場。
画面にキレがあるので読ませるが、話は長ったらしく感じる。ページ数をもてあまし気味だ。
評価:★★★★☆
・咲坂芽亜『ギャル華道』連載第6回
あらすじ:当て馬(涼介)登場。主人公(つぼみ)の知らないあいだに、つぼみは涼介の許嫁にさせられていた。
当て馬は腹黒系か。次回以降、えげつない行動のアイディアが問われる。
評価:★★★☆☆
・水波風南『今日、恋をはじめます』連載第23回
あらすじ:主人公(つばき)は学校のマラソン大会をきっかけに、友人(深歩)と仲直りしようと図る。同じマラソン大会を利用して、彼氏役(京汰)の取り巻きが、つばきへの逆恨みを晴らそうと図る。つばきはピンチに陥って以下次号。
「加害者は一枚岩」という被害妄想的な話はよく見るが、いつも猛烈に気持ちが悪いので、今回のような細やかな展開(加害者側が仲間割れして暴走)は高く評価したい。
評価:★★★★☆
・車谷晴子『ぜんぶ ちょーだい』連載第4回
あらすじ:彼氏役(蓮)のアピール。
作者得意の展開。
評価:★★★☆☆
・悠妃りゅう『花嫁さまは16歳 2nd Season』連載第5回
あらすじ:初セックス前の引き伸ばし
どうでもいい。
評価:★☆☆☆☆
・くまがい杏子『放課後オレンジ』連載第25回
あらすじ:彼氏役(翼)が市川先輩と同居しているのは、市川先輩の家に住み込みでバイトしているからだった。当て馬(滉士)は急速に記録を伸ばすが、翼はオスグッド病の痛みでそれどころではない。
炎症に整体は効かないような気がする。
これだけ引き伸ばしをやっているのに、市川先輩の謎をあっさり伝聞で語ってしまうのは疑問だ。
評価:★★☆☆☆
・天音佑湖『君を虜にする方法』読み切り
あらすじ:変人で人体実験好きの化学部部長(彼氏役)はいま、惚れ薬の研究をしている。主人公は事故で彼氏役にとっつかまり、惚れ薬を飲まされる。
なにかアイディアがもう一味足りない。
評価:★★★☆☆
・織田綺『箱庭エンジェル』連載第17回
あらすじ:彼氏役(桃)に秘密で主人公(羽里)と当て馬(飛鳥)がデート。そこを桃に見つかる。羽里は自分の不実を嘆く。
やはり旋回軸が見当たらない。
評価:★★☆☆☆
・水瀬藍『あたしを好きって本当ですか?』読み切り
あらすじ:憧れの同級生(彼氏役)が実は密かに主人公のことを好き。と思ったら誤解だった。と思ったら誤解というのが誤解だった。
画面構成にメリハリがない。
評価:★★☆☆☆
・市川ショウ『犬じかん』最終回
あらすじ:彼氏役(潤)が自分の犬と主人公(梨紅)を敵役からかばってめでたしめでたし。
話として成立していない。
評価:★☆☆☆☆
・あゆみ凛『恋愛教習所』最終回
あらすじ:主人公は、彼氏役と教官のキスの動作が同じだという謎を追求する。謎が解けないうちに彼氏役にさらに迫られるが、主人公は教官のことが気になって受け入れられない。そこで彼氏役は、自分が教官だとバラしてめでたしめでたし。
主人公のストーカー気質という設定がほとんど生かされないままで終わってしまったのが残念だ。
評価:★★★☆☆
第54回につづく