ブログに文科省幹部の殺害予告 脅迫容疑、25歳男逮捕
GIGAZINEのまとめ
メンヘルっぷりでは大阪の橋下知事と大差ないような気がする(公教育に対する逆恨み、自己中心的な暴言の連発、などなど)。
両者の世間的なステータスは今のところ、天と地ほどもかけ離れているが、本人の幸福度は同じようなものだろう。世間的なステータスにしても、墓に入るまでには、同じようなところに落ち着いている可能性が高そうだ。
そろそろ青木琴美の新連載が始まるかと思って予告をチェックしたが、その気配はない。健康上の問題か、少コミ脱出を図っているのか、あるいは環境整備でもしているのか。
では2008年第24号のレビュー。
・水波風南『今日、恋をはじめます』連載第29回
あらすじ:性行為を意識するあまり、彼氏役(京汰)との仲がぎくしゃくする主人公(つばき)。さらにつばきは期末試験での成績が振るわなかった。
少々ぎこちない。つばきの成績問題を持ち出してきたところを見ると、次回は見せ場なのだろうが、作者は総じて、見せ場の準備段階が雑になりやすい気がする。
評価:★★★☆☆
・池山田剛『好きです鈴木くん!!』連載第7回
あらすじ:主人公(爽歌)と彼氏役(輝)はお互いのことを意識するようになる。爽歌が園芸部に入部を希望する。
画面構成が露骨に「顔だけまんが」になっている。
評価:★★☆☆☆
・市川ショウ『空色恋色』新連載第1回
あらすじ:主人公(空)は転校生。クラスでクリスマスパーティーをやろうとして、彼氏役(陽来)と知り合い、助けてもらう。
彼氏役の味が薄い。
評価:★★★☆☆
・車谷晴子『ぜんぶ ちょーだい』連載第10回
あらすじ:主人公(姫恋)と彼氏役(蓮)がいちゃいちゃ。
作者はいちゃいちゃはうまい。
評価:★★★☆☆
・千葉コズエ『ひとりぼっちはさみしくて』連載第3回
あらすじ:主人公の親は、主人公の夢(歌手)に強く反対する。彼氏役は主人公を誘って、駆け落ちのようにして東京に行く。
オチがまったく読めない。彼氏役が死亡→10年後、夢をかなえた主人公、くらいしか思いつかない。少コミはハッピーエンド縛りなので考えにくいが。
評価:★★★★☆
・白石ユキ『プラスチック・ガール』連載第2回
あらすじ:主人公(マヤ)が有名男性モデルと共演する。マヤにとって不本意なことになりかけるが、彼氏役(ピエール)に助けられ、うまくいく。
アイディアがよく練れている。服装のおかげで画面にも華がある。
評価:★★★★☆
・水瀬藍『センセイと私。』連載第6回
あらすじ:彼氏役(篤哉)が主人公(遥香)のピンチを察して助けにくる。当て馬(栄人)はあっさり遥香をあきらめる。
なんの芸もアイディアもなく、「主人公にピンチ→彼氏役が助けにくる」をやっただけだった。
評価:★☆☆☆☆
・咲坂芽亜『ギャル華道』連載第12回
あらすじ:当て馬(心一)が活動を開始。
心一の卑劣・非道ぶりにインパクトがある。
評価:★★★☆☆
・藍川さき『僕から君が消えない』連載第4回
あらすじ:彼氏役(康祐)と主人公(ほたる)が事故キス、さらに康祐が告白。
話にも画面構成にもキレがない。
評価:★★☆☆☆
・藤中千聖『ハツモノ!』読み切り
あらすじ:主人公が彼氏役に「1回でいいからセックスしてくれ」と頼んでみたらOKされる。そのときを待っているうちに告白してめでたしめでたし。
構成がぐだぐだでわかりにくい。
「かくいう私も童貞でね」は少コミ的に正解なのかどうか考えさせられる。
評価:★★☆☆☆
・陽華エミ『マジメ・フマジメ』読み切り
あらすじ:留年寸前の主人公は、秀才の彼氏役に出会って勉強を教えてもらう。
作者はいったい、彼氏役の魅力をどう演出するつもりだったのか、さっぱりわからない。
評価:★☆☆☆☆
・さくら芽依『キャンドル聖夜』読み切り
あらすじ:内気な主人公は彼氏役に褒められて外向的になり、クラスのクリスマスパーティーに彼氏役を誘うが、彼氏役は主人公と二人きりのパーティーにする。
個別の要素をみるかぎりは平凡なのに、総合力は妙に高い。
評価:★★★☆☆
第60回につづく
ある種の人間は、人間の形をしているが、騙されてはいけない。
中学校時代、いじめで相当なところまで追い詰められた経験者として一言
人の災難を喜ぶいじめっ子の脳
とはいえ、泥人形にも人権がある――むしろ泥人形のためにこそ人権は存在する――ということもお忘れなく。
付録は新人の読み切り6本。「読者投票で見事に1位を獲得した方は2009年Sho-Comi5号より新連載をスタート!」とのことなので、誰が1位になるか予想しておく。
ぱらぱらめくったかぎりでは、画面構成で華夜『夢恋』が他を圧倒している。とはいえ、そういう楽しみかたをする読者が大多数なら少コミの現状はないだろうと思えるので、浅野美奈子(現在進行中の黒歴史)が1位になると予想する。外れていることを祈る。
では2008年第23号のレビュー。
・白石ユキ『プラスチック・ガール』新連載第1回
あらすじ:主人公(マヤ)は駆け出しのモデルだがカメラが苦手。撮影スタジオに弁当を出前しにくるバイト(彼氏役、ピエール)に気がある。ピエールはモデルという仕事を嫌っているが、マヤはピエールに励まされてコンテストで成功を収める。
15~18ページの展開が飛躍している。ネームをいじっていたら見落としたか。
画面構成もアイディアもいいが、アクに欠けるような気がする。
評価:★★★☆☆
・水波風南『今日、恋をはじめます』連載第28回
あらすじ:主人公(つばき)は自室で彼氏役(京汰)に迫られるが拒否する。京汰はつばきの意思(結婚まで処女でいたい)を尊重するが、つばきは性行為を意識せずにいられない。
問題がドラマチックかつ切実なだけでなく、小道具の使い方もうまい。
評価:★★★★☆
・千葉コズエ『ひとりぼっちはさみしくて』連載第2回
あらすじ:彼氏役は主人公とともにプロのミュージシャンになることを決意、主人公の両親を説得しにかかる。
いい引き。3回連載だと思うが、これはオチが見逃せない。
評価:★★★★☆
・くまがい杏子『桐原実加のゆううつ』読み切り
あらすじ:主人公の兄二人は、主人公に寄ってくる男に暴行を加えて追い払うというポリシーの持ち主。彼氏役も暴行を受けるが、主人公から遠ざかろうとしない。彼氏役は主人公の気持ちを知ると、実は柔道の達人で、主人公の兄二人を投げてめでたしめでたし。
この「少コミを読む」を始めてから今日まで、「暴力に対する想像力の欠如」「安易な暴力」という悪を何度指摘したかわからないが、何度でも指摘する。こういう手抜きな想像力から面白い作品が生まれることはありえない。
評価:★☆☆☆☆
・池山田剛『好きです鈴木くん!!』連載第6回
あらすじ:主人公(爽歌)は劇の主役として大成功を収める。
舞台女優の演技力が顔の表情で決まるわけがないだろう、と誰しも思うところ。画面構成を顔中心で考える習慣からの安易な連想にしか見えない。
評価:★★★☆☆
・藍川さき『僕から君が消えない』連載第3回
あらすじ:彼氏役(康祐)と康祐の兄(教師、駆)が主人公(ほたる)にアピール。
二人のアピールに関連性が乏しく、まとまりに欠ける。
評価:★★☆☆☆
・水瀬藍『センセイと私。』連載第5回
あらすじ:当て馬(栄人)の告白に戸惑う主人公(遥香)。栄人はアピールを重ね、さらには遥香を騙して体育倉庫で二人きりになる。
「秘密の恋」で進むのかと思っていたら、そことはあまり関係なく当て馬が暴れてきた。旋回軸が見えなくなった。
評価:★★★☆☆
・ナオダツボコ『拝啓、名無しさま。』読み切り
あらすじ:主人公は、相手(彼氏役)が誰かを知らずに文通する。
ごちゃごちゃしている。
評価:★★☆☆☆
・咲坂芽亜『ギャル華道』連載第11回
あらすじ:当て馬(心一)登場。心一はライバル役(唯子)に「主人公(つぼみ)と彼氏役(楓)の仲を裂いて、唯子が楓の彼女になる」という計画を持ちかける。
技術的には完成度が高いが、ドラマとしての切実さが弱い。
評価:★★★☆☆
・車谷晴子『ぜんぶ ちょーだい』連載第9回
あらすじ:主人公(姫恋)と彼氏役(蓮)が公式の彼氏彼女になる。蓮のアピール。
画面構成がぎこちない。
評価:★★☆☆☆
・悠妃りゅう『花嫁さまは16歳 2nd Season』最終回
あらすじ:主人公(珠姫)に妊娠の兆候。彼氏役(辰牙)に言い出せずにいたら、辰牙は珠姫に内緒で結婚式の準備を進めていた。突然の結婚式の直前に打ち明けてめでたしめでたし。
夫婦なのに妊娠の兆候を言い出せない主人公の行動パターンにはさすがに無理がある。
評価:★★☆☆☆
第59回につづく