2013年05月24日

total hemoglobin mass / LBMを推定する方法

 パルスオキシメーター&ストップウォッチ&体重・体脂肪率計の組み合わせで、total hemoglobin mass / LBMが推定できるのではないかと考えた。
 被験者は、安静&息を吐き切った状態で息こらえする。こらえた秒数をストップウォッチで、SpO2の最低値をパルスオキシメーターで測る。息こらえ中に消費された酸素は基礎代謝によるものなので、ほぼLBMに比例する。そしてSpO2の最低値は、血液中に保持できる酸素量のうち何割が消費されたかを反映する。
 こらえた秒数が同じなら、SpO2の最低値が高いほうが、total hemoglobin mass / LBMが大きい。
 もしこれが正しいとすると、体重・体脂肪率計とパルスオキシメーターだけで、有酸素運動の才能を測定することができる。陸上1500m…… はともかく、自転車トラック個人追い抜きくらいなら、金メダル級の才能発掘も夢ではない。
 誰か思いついているだろうと思って調べたが、とりあえず見当たらない。一酸化炭素再呼吸法でtotal hemoglobin massを測定できる研究施設なら、かなりお手軽に論文が一本書けるネタだと思う。誰かやってください。

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2013年05月17日

タイラー・ハミルトン、ダニエル・コイル『シークレット・レース』(小学館文庫)

 本書はタイラー・ハミルトンの自伝である。ハミルトンは、ランス・アームストロングのアシストとして働き、のちにはアームストロングのライバルとしてツールドフランス(TdF)に挑んだ元トップ選手である。アームストロングの人物と、プロロード界のドーピング事情について詳しく記されている。
 ずいぶん生ぬるい。また、ドーピングについて誤解していると思しき記述もある。

 
 まず、生ぬるい点について。
 アンディ・リースという人物がいる。スイスの億万長者、補聴器メーカー・フォナック(今はSonova)の2代目オーナー、かつて存在したプロロードチーム・フォナックのスポンサー、そして今はプロロードチーム・BMCのスポンサー。
 ハミルトンがアームストロングのライバルとして戦ったとき、フォナックに所属した。また、ハミルトンとよく似た経歴の元トップ選手に、フロイド・ランディスがいる。彼もアームストロングのアシストをやめたあと、フォナックに所属した。
 この二人は、宣誓供述(=嘘だったら刑務所行き)で、「アンディ・リースは自分がドーピングしていることを知っていた」と述べている。これに対してアンディ・リースは、「そんなことはない」とプレスリリースを出している。
 恨みを買ったようには見えない相手二人から、宣誓供述でこんなことを言われている人物が、シロだとは到底信じられない。スポーツ界から公式に永久追放、とまではいかなくても、大きな顔をさせるわけにはいかない「黒い紳士」だ。
 それが今でも、BMCのスポンサーとして、大きな顔をしている。BMCは、2011年にはTdFで総合優勝、2012年には世界選手権で優勝したビッグチームだ。プロロード界からドーピングをなくそうとするのなら、アンディ・リースの存在を問題にしないわけにはいかない。だからこそ、ああいう宣誓供述もなされている。
 本書には、アンディ・リースのドーピング関与の記述が見当たらない。
 それだけなら訴訟を避けるためとも思えるが、541~542ページの提言を見ると、政治的配慮の匂いを感じる。チームをスポンサー依存ではなくNFLやMLBのようにすべきと言い、スポンサー依存だと「投資に対してすぐに見返りが求められるために、勝利のためには手段を選ばないという風潮が生まれてしまう」と言うのだが、アンディ・リースの行動は投資ではなく、ロード狂いの旦那の放蕩に見える。
 旦那の放蕩――本書を読むと、トム・ウィーゼルも100%の投資家ではなく、30%くらいは旦那の放蕩だったように見える。結果的に儲けはしたが。
 放蕩はそもそもリターンを期待しないので、ドーピングのリスクは深刻なものではない。旦那はどう転んでも、アームストロングのように吹き飛んだりはしない。
 フォナックチームはアンディ・リース以外を総入れ替えしてBMCチームになったが、フェスティナはいまだに事件当時と同じ名前でビッグレースのスポンサーをしている。「フェスティナ事件」として悪名を轟かせてなおプロロード界に金を出すのが、まともな宣伝戦略だろうか。私はフェスティナの背景を詳しく調べきれなかったが、アンディ・リース同様の放蕩だろうと推測している。コフィディスも怪しい。ラボバンクのように撤退するのがビジネスライクな判断だろう。
 現在のプロロード界は、放蕩とビジネスのあいだの分かれ目を、放蕩へと向かって転がり落ちているように見える。ドーピング問題がビジネスを遠ざけるので放蕩への依存度が高まり、放蕩に依存するがゆえに放蕩ドーピング旦那を締め出せず、それゆえさらにビジネスが遠ざかる、という悪循環に陥っているように見える。
 ハミルトンは、こうした現状をすべて認識した上で、「放蕩ドーピング旦那を締め出せ」と提言したいところで、「スポンサー依存をやめろ」と遠回しに述べたのではないか。「放蕩ドーピング旦那を締め出せ」では、プロロード界の大部分を敵に回すことになってしまうので、政治的にはとても言えない。
 
 ドーピングについて。
 本書には「血中ヘモグロビン濃度(Hb)が高い=酸素運搬能力が高い」という前提に立った記述が多数あるが、事実とは異なる。
 酸素運搬能力は、
 
・体内の総ヘモグロビン量(tHb mass)が多いほうが高い
・Hbが低いほうが高い
・tHb massのほうがHbよりも大きく影響する
 
 tHb massの上昇は、短期的(数週間以内)には、
 
・輸血(効果絶大)
・EPOの投与(効果絶大)
・低酸素への暴露(あまり効かない)
 
 によって生じる。
 Hbの低下は、
 
・体内の総血漿量(=分母)が増える
・tHb mass(=分子)が減る
 
 によって生じる。
 HbよりもtHb massのほうが効くので、Hbを減らすためにtHb massを減らしたら、酸素運搬能力は下がる。よってtHb massを減らすという選択肢はない。
 体内の総血漿量の上昇は、短期的には、
 
・大量の有酸素運動
・輸血や補液
 
 によって生じる。補液によってヘマトクリットを基準値内に収めるドーピング技術は本書にも頻出する。
 さて、EPOを使えばtHb massはどんどん増やせるが、限界はある。体内の総血漿量がそれを決める。Hbが高すぎると、血栓ができて心筋梗塞や脳梗塞を起こす。このため、tHb massを増やすには、体内の総血漿量も増やす必要がある。補液は数時間しか効かないので、主に大量の有酸素運動に頼ることになる。
 大量の有酸素運動とは、たとえばステージレースだ。本書に「ステージレース中にはヘマトクリットが下がる」との記述があるのは、この現象である。
 そしてもうひとつ、ここ10年くらいのあいだ自転車雑誌でおなじみのトレーニング、LSD。これも大量の有酸素運動だ。プロロード界でLSDが脚光を浴びたのは1990年代初頭、イタリアのチームからだった。そしてEPOがプロロード界に導入されたのも、1990年代初頭のイタリアのチームからだった。
 偶然の一致とは思えない。EPOとLSDは車の両輪だ。EPOで異常に強くなったのを「画期的な新トレーニング法のおかげ」とごまかすための隠れ蓑としてもLSDは喧伝された、と私は推測する。EPOを使わなかったグレッグ・レモンが選手生活の晩年に(相対的に)弱くなったのを、「LSDが足りなかったから」とする、(今から思えば)恥知らずな記事さえ見たことがある。
 はたしてハミルトンは、こうした機序を理解せず、ひたすらヘマトクリットだけを見ていたのか。その可能性は大いにあると思う。本書には、「アームストロングはドーピング技術で自分の先を行っているように感じる」との記述がある。このあたりの能力の差が、アームストロングとハミルトンの差だったのかもしれない。
 
 ちなみにtHb massは除脂肪体重(LBM)の1.0乗に比例する。比例定数は遺伝的に決まっている。この数字がW/kg(=登坂能力)の遺伝的上限を決める。この数字を測る方法は確立されており、研究機関で測ることができるが、一般には提供されていない。
 
 恐ろしく皮肉な記述を本書499ページに見つけた。
 「ひとつのチームがある年のツールを最初から最後まで圧倒的に支配するということもなくなった」――しかし2012年のSKYは、「ツールを最初から最後まで圧倒的に支配」した。
 私の見るところ、SKYは2012年シーズンから、すべての選手の出力を5%ほど増やす何かを投入した。その「何か」がWADAの規則に抵触するかどうかはわからないし、その可能性は低いとも思う。が、その「何か」が明らかになれば、おそらくWADAはそれを禁止するだろうと思う。
 軍拡競争は続いている。

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2013年05月13日

百合だからコラム百本 第19回 ドラえもんが何とかしてくれると思った

 前回の続きです。
 創造的なものを、楽しめるかどうか、楽しんでいいのか、楽しむべきか、楽しんだことを率直に表明できるか。
 これらの問題に対して、容易にYESと答えられるようにするのが、「作品」という仕掛けです。
 作品という仕掛けのこうした機能は、創造的なものに限って発揮されるわけではありません。一山いくらの凡庸なアクション映画の数々を思い出してみてください。もし自分が当事者だとしたら、楽しむどころではない話ばかりです。
 (余談ですが私は、アクション映画の正義の味方がやむなく公道を暴走するシーンを見るたびに、いたたまれない思いをします。私にとって作品という仕掛けは、人類滅亡については100%機能するのですが、公道での暴走行為についてはあまり機能しません)
 さて今日の本題は、作品という仕掛けのこうした機能――ではなく、装飾的なものについてです。

 
 創造的なものとは、節税≒脱税や、創造的会計≒粉飾決算と同じように、この世にありふれた現実です。
 多くの人をあきれさせた創造的なものをひとつ思い出したので、例として挙げておきましょう。光市母子殺人事件の「ドラえもんが何とかしてくれると思った」――この言い分を、楽しめるかどうか、楽しんでいいのか、楽しむべきか、楽しんだことを率直に表明できるか。ちなみに私はゲタゲタ笑います。犯罪者は時として、人知を絶するほど創造的かつ巧みに「自分は悪くない」というストーリーを語ります。この言い分ごときは子猫のようにかわいらしいものです。
 ありふれた現実としての創造的なものとは、よくて「ドラえもんが何とかしてくれると思った」のような代物であり、大抵はこれよりずっと厄介で身近な代物です。なにしろ、あなたの年金を一夜にして吹き飛ばすのですから。
 目をしっかりと見開いてあたりを見渡せば、創造的なものばかり――この荒野を、ある種の器量でもってゲタゲタ笑い飛ばすのが私の理想ですが、残念ながらこれはどうやら、全人類が共有する理想ではなさそうです。
 この荒野に対して目をつぶり、砂のなかに頭を埋めて、世界が退屈でかわいらしいところであるようなふりをする――これは行儀のいい振る舞いとされており、「コミュニケーション」の規範とされています。
 前々回にもお見せしましたが、もう一度掲げます。
 


 
 「世界が退屈でかわいらしいところであるようなふりをする」。それがこの2枚の絵のテーマである、と言ってもよさそうです。
 こういう働きのことを、私は「装飾的」と呼びます。
 次回に続きます。なお(略)

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2013年05月05日

百合だからコラム百本 第18回 率直さ

 創造的会計。企業にこれをやられると、堅気の人々は現実問題として、困るのを通り越して怒ります。堅気の人々はたいてい年金を払うか受け取るかしており、その年金基金の運用は企業の会計にも基づいており、創造的会計は堅気の人々の年金を減らすからです。実際、エンロンやワールドコムの事件では、多くのアメリカ人が年金を失いました。
 とはいえ企業(=株主=年金マネー入り)の側も、キャッシュフローに詰まって行き倒れるよりは、創造的会計がばれて世間の怒りを買うリスクを選ぶでしょう。かくして投資は、年金と年金が騙し合うデスゲームになります。傍から見ればきっと、手に汗握るサスペンスでしょう――ただし、賭けられているのはプレイヤーの命ではなくあなたの年金であり、傍観して楽しむのは少々難しいのですが。

 少々難しいのですが、不可能ではありません。自分の年金を賭けたデスゲームをゲタゲタ笑って眺める人がいたとして、その人を、正気でないと断じるか。あるいは、なんらかの度量を認めるか。たいていの人は両方を同時に行うでしょう。「ちょっとイカれてる」と思いつつ、「やるなこいつ」とも思うわけです。
 問題は、この内心での反応を、どれだけ率直に表明できるか、にあります。
 TVのニュースのカメラの前では、堅気の人々の多くは、「やるなこいつ」という思いを行儀よく隠すのではないでしょうか。逆に、スラム街で薬物を密売するギャングなら、「ちょっとイカれてる」という思いを隠すだろう、とも想像します。そして、どちらの表明も、あまり率直ではありません。
 話はようやく一瞬だけ百合に戻りますが、藤生の作品のことを思い出してみてください。あの作品群にあふれる率直さは、「ちょっとイカれてる」と「やるなこいつ」を両方とも表す種類の率直さと、非常に近いように思われます。
 創造的なものとは実は、この世にありふれた現実です。いかなる意味でも一点たりとも創造的でない会計を行っている企業があるとは誰も(少なくとも税務署と投資家は)考えていません。問題はそうした創造的なものを、楽しめるかどうか、楽しんでいいのか、楽しむべきか、楽しんだことを率直に表明できるか、にあります。
 次回に続きます。なお(略)

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2013年05月02日

今月の俺Twitter

連光寺TT(Strava調べ)で4分を切るには、370Wくらい要りそう。もてぎエンデューロの先頭集団は4分360W repeatableくらいに見えたから、アマチュアのトップクラスがそれくらいなんだろうなー。にしても3分30秒近い記録は… カーペーサー? 追い風参考? 全日本優勝クラスの個抜き選手?



4分320W repeatableくらいの出力があれば、先頭集団でゴールできるカテゴリーがありそう。国内のレースはたいてい周回の登りで逃げへのブリッジ&振るい落としがあるので、repeatableなW/kgで10%以上負けてると、たとえほかの全パラメータが20%勝っていても、勝負に絡めない。そして日本のrepeatable W/kg番長がヨーロッパに行くと、スキル&repeatableな絶対出力の洗礼に遭う。


アレルギーの衛生仮説って相当堅い話なのに、えらく人気がない気がする。「出生直後から1歳までフィリピンの農村で育てました」なんてセレブの自慢話は聞いたことがない。


いいと思うよ、フィリピンの農村でアレルギー予防。サブマシンガンを抱えたガードマン10人が24時間警護。屋敷のまわりはトーチカで囲まれ、その先200mは真っ平に整地してある。ちょっと熱でも出たらすぐに大都市のセレブ専門医にヘリで搬送。トラクターさえない村の泥道を走り回るベンツやアウディのSUV、警護のテクニカルつき。2億円くらい使えば可能かな。こういうブラックコメディをガチでやるのがセレブでしょ。



アプリの審査は第1回は予想通りリジェクトされて、2度目のWaiting For Review。たぶん通る…と思う。


Reactive CocoaをCocoaPodsで入れてると、Archiveビルドの所要時間がクソ長くなって辛い。意外な落とし穴。


やっぱりPhoneGap(Apache Cordova)の設計には無理があるような気がする。別の形のUIWebVeiwベースのWebアプリもどきがきっとある。HTTPサーバ内蔵?


StravaのElevationってなんなんだろう。Joule GPSだとGainedが2400mちょいなのに、StravaのElevationはその倍以上。


鶴峠の人気のなさには毎度びびる。GWはどこもかしこも自転車だらけだったのに、鶴峠はゼロ。Stravaを見ても、ほとんど誰も登ってない。なぜ? 車があんまり通らないから楽しいよ?


Qファクターを120mmに狭めると出力が4Wアップ トラックでさえ130mmを切らないんですが何か。


しかし4Wはでかい。リムハイトでいえば80mmと35mmの差(40km/h時)くらい? TTバイクでやってくるところがありそう。11sのスプロケを切って6sにして、チェーンステーをエレベーテッドにして… ウホッいい自転車。


ただGMEで最適化すると、アタックに反応できない自転車になる。クランクが短くてスタンディングできなかったり。だからTT&トライアスロンとロードはこれから先、規格が分かれていくかも。ロードは12s&リアエンド135mmになって、TT&トライアスロンは6s&115mmになる、みたいな。チェーンとディレーラーは共通。


カベンディッシュがQファクターを広げる部品を入れてるのも、GMEでの最適化とアタックは両立しない、ってことなんだろうなー。競輪はああいう部品は禁止だろうけど、もし許されれば、先行はQファクターを狭く、追込は広く、なんてことになるんだろうか。


『全数調査の政治学 祭祀としての調査』という新書タイトルを考えた。標本調査のほうがいいとわかりきっている問題(BSE、学テ、国政選挙などなど)がなぜ全数調査になるのかを追求した本。売れないわー。


"全数調査" "BSE" "学テ" あかん。


学テはザルでチート天国。まともにやるには、受験者を通学先以外の会場に集めて、教師以外の人間に監督させる必要がある。試験を受けなかった人は全科目0点としてカウントする(成績が悪い人に圧力をかけて休ませるのは有名なチート)。学テを信じてる者は救われてる。政治とは、人を救済するための宗教活動です。


「学校教師がチートなんて許されないので、チート対策する必要はない」って「テロには屈しない」みたいな思考回路だなーと思う。アホかと。


「信じてる者は救われてる」っていいな。この方向に全力を出すと北朝鮮のできあがり。


「バッタリン」という名前は、フィクションに出てくるテキトーな名前みたいに聞こえる。「バルタリ」と「バファリン」を混ぜて作った名前。


Appleの審査のターン! 「本はiBookstoreに出せ」。私のターン! 「iBookstoreには日刊連載の機能がない」。おそらくAppleの審査の次のターンは「App Review Boardに行け」。勝算はある。


Rage comicのフリー素材を探索中。


Appleの審査のターンは予想通り「App Review Boardに出せ」。出した。もし蹴られたら、既存アプリのアップデートとしてトライ。購入情報の引き継ぎに失敗するケースがどうしても発生するのでやりたくないが、失敗したケースは個別対応する。


この構成でどうして8kgを超えるのか http://www.bikeradar.com/gear/article/pro-bike-timmy-duggans-specialized-s-works-tarmac-37283/ プロの自転車の重量はつくづく謎。やっぱりフレームのカーボンが増し盛りなのかねえ。でもANCHOR RMZの増し盛りは最大140gだから、300g以上も盛るとは思えない。ぬーん。


でもこれ、300gどころか1kg近くダークマターがある。さすがに秤がおかしいような。ホイールを軽量チューブラーに換えても600g軽くなる程度なので、たとえ重量調整で錘を入れても8kgにはしないはず。


あと身長173cmはフカシを超えて芸の域。Saddle heightが685mm、Handlebar reachが52cmって。現実は166cmくらいのはず。だいたい身長173cmあったらSaddle setbackが3cmじゃ車検を通らない。


パンターニといい、カベンディッシュといい、デュガンといい、現実身長170cmを切ってる選手の自称身長はフリーダムすぎる。暗黙のルールでもあるの? 自称身長が168cmのポッツォヴィーヴォは… 164cmあたりのような。 http://www.cyclingnews.com/news/photos/colnago-csf-inox-primed-for-2011/153096 自称身長ってキャラで決めてるの?


「旅団」って厨二的に大人気の単語。ときどきでいいから「連隊」の良さも見直してあげてください。「分隊」も自称で使うと孤独感があっていい感じ。自称アルカイダみたいな組織によく似合う。


「OL500人委員会」という名前を20年ぶりくらいに思い出した。


セグウェイがダサい? ハァ? http://wired.jp/2013/05/09/inherent-dorkiness-of-google-glass/ たとえば、まんがに出てくるお嬢様の乗り物として一番ふさわしいのはセグウェイ。


でもセグウェイがなぜお嬢様に似合うかというと、「まったく物を積めない・持てない」という要素が大きい。買い物袋さえ持てそうにない。お嬢様は買い物袋を持たないので、セグウェイはお嬢様に似合う。そんなお嬢様な乗り物が普及するかといえば……


「「マイクロソフト社内で確認すべき問題では?」「中国語が話せない利用者にその対応を求めるのは無責任なのでは?」「日本法人から中国の法人に確認してもらえないか? 回答は後日でもいい」といったことを先方に伝えたが、体よく「やっかいばらい」されてしまった。筆者の立場も伝え、「それが正式見解で本当によろしいですね?」と念を押して確認したが、「それでいい」ということであったので、ここに掲載した」 http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1305/10/news013_2.html もうだめぽ


旧汐留駅跡地売却問題(バブル景気の際「地価高騰を煽らないように」という名目で売却を凍結し、国庫が少なくとも7兆円を失った)は思い出すたびに腹わたが煮えくり返る http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%9B%BD%E6%9C%89%E9%89%84%E9%81%93%E6%B8%85%E7%AE%97%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E5%9B%A3 「供給が増えると価格が上がる」って美術品か。アベノミクスも似たようなものなので、皆様も護身にお励みください。


ちなみに美術品は、取引の多いブランド(=作家あるいは「××派」「××主義」)の価格は過大評価されます。大きなリスクを取れる画商は少ないので、取引の少ないブランド=塩漬けのリスク=捨て値でなければ手を出せない。かくして小規模ながらも「供給が増えると価格が上がる」という逆説が実在するわけで、経済は難しい。


Appleの審査でApp Review Boardがリジェクト。iBookstoreとは全然違うエクスペリエンスでも「本っぽいもの」は絶対に通さない方針らしい。


既存アプリのアップデートで、と思っていたけれど、よく考えたら、In App Purchaseのアイテムごとに審査があるので、同じ理由で通らない可能性大。


KindleやiBookstoreの電子書籍のエクスペリエンスは紙に劣る面が多いので、やる気が出ない。Newsstand+タイトル単体アプリの組み合わせで再チャレンジか…? しかしこれは「Webサイトと同じっぽい」とリジェクトされる可能性大。が、この道しかなさそう。


Appleのメッセージは明確。「Angry Birdsをパクれ」。そりゃ株価も下がるわ。


Newsstand+タイトル単体アプリもAppleの審査を通らないとの心証を得た。やはり既存アプリのアップデートで最後のお願い。ただ確率は低い。でもIn App Purchaseのプロダクトが「本だからダメ」とリジェクトされてるケースは見当たらない… とにかくやるしかない。


そうそう、Android版のみでの展開はありえません。Android版の売り上げは、もともとトリプルスコアで負けてたのに、去年1年間でiOSに追いつくどころか、売上高自体が減った。そりゃルービンも更迭されるわ。


Newsstandのシステムは相当微妙。Newsstandのコンテンツは無期限に続くのが前提&月額サブスクリプションしかない。Non-Consumableでやろうとしてるそこの奥様、Subscriptionなプロダクトは必須ですってよ!


電子書籍が「ほらこんなに紙っぽい・紙からの移行がラク」とやってるあいだは近寄りたくない。特に「紙からの移行がラク」ってそれは出版社だけの都合のうえに、パチモンの価値はオリジナル未満。とりあえず、「ページめくり」というUIが糞なのに気付いてスクロールが前提になるまでは、積極的になにかをやろうとは思わない。


電子書籍的なUIとしてWebブラウザは、現代技術で可能な究極のUIに近い。もしWebが「紙からの移行がラク」を売り物にしていたら、スクロールベースの別の規格が普及して、今のWebブラウザと同じUIへと発展したと思う。


「紙からの移行がラク」&「糞UIにぶち切れ」って、それはPDFか。


満期日が3年以上先の為替オプションって庶民はどうすれば買えるの…


ゆゆ式のBD買おうかなー。ちなみに今持ってるDVDは、おにいさまへ、ウテナ、神無月の巫女、ストパニ、Candy Boy、ウサビッチ。


『シークレット・レース』でmicrodoseという手法を知ったけれど、neocytolysisを抑えないと効かない気がする。逆に、neocytolysisを完全に抑えれば、EPOを使わなくても低酸素テントだけでHtcを50近くまで上げられるはず。なんか隠してるだろ、ハミルトン&ランディス。 http://multi-science.metapress.com/content/5g50v5426hn13ml8/


そういえばミケーレ・フェラーリが「EPOなしでも低酸素テントだけでもアームストロングは勝てたはず」みたいなこと言ってた。なに寝ぼけてんだと思ってたけど、もしneocytolysisを抑える方法があるのなら、これは事実になる。


パルスオキシメーターを買った。お約束の息こらえは81%が自己ベスト。これでも相当苦しい。sea levelで60%台とか化け物か。


直付けのフロントディレーラーの台座パーツって統一規格にできないのかね。あの台座は、チェーンリングの歯数の選択幅が猛烈に狭い。「53Tに合わせて直付け台座を作ってあるので50Tに合わない」ってケースが昔は頻発したけど、「53Tに合わせてるから56Tがつかない」ってケースもあるんじゃないの。TTバイクとか。もし台座パーツが統一規格になっていれば、そこだけ交換して対応できる。


電動FDの台座にかかる力は大変なものらしいので、適当な工作でしのぐのは難しい時代になりつつある。


直付けFDを最初に設計した時には、チェーンリングの歯数がフリーダムな世の中が来るだなんて夢にも思わなかったんだろうなー。たぶん老人は今でも「パンピーがロードで峠に行くだなんて、そんなの絶対おかしいよ」と思ってる。


スタチンという薬を調べていたら、アスピリンに匹敵するんじゃないかと思えてきた。


それにしてもブラジキニン拮抗薬はまだですか。100年前の人に「人類は21世紀になっても、ガンを克服するどころか、筋肉痛を予防することさえできません」と教えたら、どんな顔をされることやら。


肥満に関する都市伝説 http://kaigyoi.blogspot.jp/2013/01/nejmkcal.html http://www.medicalnewstoday.com/articles/255718.php 「事実:素早く体重を落とした人のほうが、後年になっても体重を少なく保っていることが多い」。


何度も書いてるけどまた書きます。なにも食べず、できるだけ体を動かさず、ポテト抜きカウチポテトを何日も続けてクラッシュダイエットするのが正解。「ゆっくり体重を落とす」「有酸素運動で脂肪燃焼」なんて真に受けたらダイエット産業の餌食。ダイエット屋の言うことは絶対に聞いてはいけない。連中の飯の種は万年ダイエッターであって、減量から解放された人ではない。


卵をたくさん食べても卒中にはならない http://kaigyoi.blogspot.jp/2013/01/blog-post_3737.html かなり堅い結論がやっと出た。


成城石井に置いてあるパンチェッタが最近、違う商品に変わって、びっくりするほどまずくなった。中国製のパチモンかってレベル。


個人密輸したくなる物ナンバーワンはヨーロッパの加工肉。2番目は革靴。加工肉は食うたびに寿命が縮む恐怖食材なんだから、まずいものは食いたくない。


近所にできた新しい幹線道路がなかなかYahoo地図やGoogle Mapに反映されない。ちなみにYahoo地図は明らかにGoogle Mapより優秀。橋の名前はいつになったら検索できるの?>Google Map


ジルベッコはぬいぐるみの出来が本当に素晴らしいのに、ほかのは…



オリエンタルランドやサンリオは、あのぬいぐるみの製造過程をまとめてヘッドハンティングすべきだと思う。デザイン事務所から製造工場まで全部。http://www.cyclowired.jp/?q=node/83359


安いロードのフレームをシングルスピードのベルトドライブ化すると、最高に輪行向きの自転車になると思った。チューブスプリッターとエキセントリックBBでできる、と思う。


「この世で一番発明が難しい分野は自転車だ」という話を昔聞いたけれど、本当にその通りだと思う。必然性が巨大なジグソーパズルのように組み合わさってる。ただし、UCI規則という無意味なピースがのさばってるので、全体像としては醜い。


私の予想だとそろそろアサド政権は崩壊してる頃なので、アサドジュニアは奇跡を起こしてる http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2942575/10701200 http://www.afpbb.com/article/politics/2946741/10812620 http://www.afpbb.com/article/politics/2946740/10816876 「まともな役人が逃げ出して間抜けが残る→火事場泥棒祭りで規律崩壊→政権崩壊」という黄金パターンをどうやって逃れているのやら。


反体制派のぐだぐだっぷりが収まるどころか悪化してる雰囲気なのを見ると、もしかするとアサドジュニアはこの無理ゲーに勝てるんじゃないかとさえ思えてくる。ロシアも一時は見放したようなことを言ってたのに、戻ってきたし。


硝酸態窒素を食べると出力が2.7%アップ http://www.beet-it.co.nz/uploads/3/0/9/9/3099302/lansley_et_al_2011_acute_dietary_nitrate_supplementation.pdf しかしこれが本当なら、ACE阻害剤でも出力がアップしそうなのに、そうはならない http://journals.lww.com/cardiovascularpharm/abstract/1994/23001/ace_inhibition_and_physical_exercise__studies_on.6.aspx http://www.jappl.org/content/96/1/59.short なんでかねえ。


いくらなんでも2.7%は話を盛りすぎじゃないかって気がする。「効かなかった」って話もあるし http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23212319 こちらは2.1% http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22248502


高地に住むと痩せる http://www.runnersworld.com/weight-loss/does-altitude-fight-obesity 酸素分圧が低いと食欲が減るらしい。低酸素テントダイエットがくる!<こないこない メキシコ観光ダイエットがくる!<ないとは言えない


固定ローラーと実走では、LT以上の強度でのペダリングで、脚の筋肉の収縮速度が違うような気がする。実走では腕を使うので実質のストロークが短い。固定ローラーは額面どおりのストロークになる。


固定ローラーでは脚の筋肉に負担が集中するが、GMEは変わらない http://o-tec-gmbh.net/pdf/Arkesteijn%20et%20al.%202012.pdf 自由選択のケイデンスも同じ。収縮速度が変わるとGMEも変わるはずだから(GME的にはケイデンスは60rpmが最適)、私の気のせいか… 実走で70rpmで走れるようになるのが大事か。のっしのっしと踏むのは腕が疲れる。

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